理事長
里見 多一

奨学生の皆様へ
当財団では、奨学金は返還義務のない給付として実施しています。これは、当財団の支援によって学業を成就した若者に、奨学金の返済に替えて身につけた能力を世の中に還元して欲しいと創立者の強い思いからです。
私どもの世代も、我が国の高度成長期からバブル期と激動の時代を通して夢中で学び、多くの若者が海外へと飛び出してまいりました。その間に世界のグローバル化が加速し、インターネットの発展もあって世の中の仕組みも目まぐるしく変化しています。一方、我が国は長い低成長期を経て、今また次の新しい時代に変わろうとしています。このような現在は将来の予測も極めて困難で、大変難しい時代にいると多くの方が感じているのではと思案します。
しかし、150年前に我が国の先人は、明治維新からわずか5年で新橋―横浜間に鉄道を走らせ、将来を見据えて世界の列強に追いつかんと奇跡的な国造りを実現しました。「誰かの為に」という思いから出た行動は、時として想像を超える力を発揮するものです。
皆さんが学んだことを自分の為だけでなく、何か人の為にも役立てて頂きたいと願っています。そうした篤い思いで学び行動する若者を私どもは支援してまいります。
皆さんの先輩方も、卒業後に様々な分野で活躍されています。奨学生は、里見奨学会の一員として選ばれたことを名誉と自覚して、日々研鑽に努めて下さい。